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個人向けドキュメンタリー映像を制作をしています

『シ ン ソ ウ』のシンソウ

写真展『シ ン ソ ウ』は、二人の写真家による初の共同展示。お互いが持ち寄った写真を通じて、「なぜこれを撮ったのか」という対話を重ねながら生まれたこの展示は、作品をただ見てもらうだけではなく、訪れる方々にもその場で考え、感じることを目指した空間でもあった。

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片仮名の『シ ン ソ ウ』というタイトルには、見る人に立ち止まって考えてもらいたいという思いが込められていた。一見して理解されるものではなく、感覚的な部分で問いを投げかける写真展。その中で、二人が重ねてきた対話が「シ ン ソ ウ」へと深まるきっかけとなった。

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彼女たちはそれぞれ異なる感性を持ちながらも、「誰にも気づかれないものに光を当てる」という共通の視点を大切にしていた。咲き誇る花ではなく散った花、ありふれた風景の中に隠れた独特の形や影、そうした瞬間を切り取ることで、普段見過ごされる存在に対する敬意を表現したのかもしれない。

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展示準備の中で、二人がそれぞれ別々の場所で撮った写真が、まるで約束されたように似た雰囲気を持つことに気づき、二人の視点の不思議な一致を感じながらも、また違いについての気づきをもたらした。そして、作品を並べながら、共通点や違いについて語り合う中で、新たな発見や視点が次々と生まれていきました。

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「揺らぎの先に浮かんだ像は、孤独にも近い色をしているけれど、それを照らし続けるまなざしさえあれば、暗やみの向こうから新たな光が射すことを、今は知っている」。展示のテーマに寄せたこの言葉には、二人のこれまでの思索と対話、そして写真を通して見えてきた未来への希望が詰まっている。

『シ ン ソウ』は、二人の共同作業が生み出した、過去・現在・未来を超え、対話から生み出された写真展であったのかもしれない。

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